町で見かけるバックパッカーたち |
バック(バックパック)を背負って世界中を自由に旅をする人々をバックパッカーといいます。あなたもおそらく町中あるいは観光地で、バックパックで旅をする外国人を見たことがあると思います。バックパッカーのスタイルは、外国で生まれ、欧米、豪州で人気のある定番のスタイルです。バックパックは登山、トレッキングなどの主にアウトドアアドベンチャーで利用され、アドベンチャーではなるべく多くの荷物をコンパクトにまとめ行動力を持つ必要があります。この行動力と気軽さを通常の旅行にも取り入れた人々がバックパッカーです。
バックパッキングの醍醐味は、この行動力を活かして多くの地方を訪れ、その地方の文化に沢山触れることができるということでしょう。多くのことを体験し、吸収するために自ら旅を計画し、自ら演出していきます。計画した旅行について旅費を自らやりくりし旅を演出することができる点は、ある程度予定が組まれてしまったパック旅行では難しいでしょう。
しかし、今日の価格競争でパック旅行でしか実現できない低価格商品も数多く存在し、どちらが得かを選択できる恵まれた環境になってきました。時間的にも資金的にも充分検討し、有意義に活用したいものです。
バックパッキング |
出発の前に「どのようなバックで旅をしようか?」と考えた時、トランクケースなどを使用する旅では、移動手段として車やバスをメインに旅行を計画した場合にはさほど問題はありませんが、色々な所をちょこちょこと動き回るには大きな荷物を持ち回るのは面倒です。バックパックは荷物をコンパクトにまとめることができ、これを背負うことで両手が自由になり行動範囲が広げることができます。バックパックの中にはデイバックというものもあり、これは1日分(A day)くらいの荷物を詰め込むことからそう呼ばれています。このようにバックパッキングは、「あまり余計な荷物を持っていかない旅行術」とも言い換えることができます。
荷物は必要最小限のものを準備します。衣類など現地で購入したほうが安価なものはあえて準備する必要はありません。他国で入手が困難な物は言うまでもありません。また、バックパックの素晴らしいところは寝袋、シェラフなどの様々なアウトドアアイテムをバックパックに装着することができます。サイズもいろいろとあります。小荷物用のデイバックを用意すれば、メインのバックパックから荷物を分け、拠点地からの小旅行には最適です。トランクケースをメインに荷物を詰め込んだ場合にも、デイバックなどの小さなバックパックを1つ用意しておくとたいへん便利です。
体験 |
オーストラリアを訪れたときのことです。一泊$12〜16くらいの相部屋(ドミトリー)に泊まり、食事はホテルで自炊をし、色々な国の人と出会いました。ドミトリーは見ず知らずの人と部屋を共有するので嫌な経験をしたこともありますが、他の旅行者と触れ合うことはとても楽しいことです。卒業旅行、留学期間に旅をする人、会社を辞めて旅をする人、仕事を探しながら旅をする人など、様々な目的を持っている人が沢山います。自分がこれから訪れる予定の場所について体験を聞いたり、様々な観光の情報交換をして、よく予定が変わったものです。もちろん気に入った町には長く滞在しました。その地特有の大小様々なツアーがあります。星空観察ツアー、ナイトクラブツアーなど数時間で楽しめるツアーもあります。メルボルンという町からは南極見学ツアーもありました。現地に行ってみなければわからない情報が沢山あるのです。日本である程度予定をくんでしまったら、やりたいこともできず後悔しているのは間違えありません。
もし、あなたがありきたりの旅行に飽きていたら、一度バックパッキングおすすめします。きっと素晴しい思い出ができ、病みつきになるでしょう。
どのような意外性? |
バックパッカーは多種多様で、個性的な旅をエンジョイしています。彼らに学ぶところは、決してお金が無いわけではなく、無駄なことを極力避け、お金を節約し、興味のあることに惜しみ無くお金を使うところです。自国からパンを持参する人、学生食堂などを利用する人、1ヶ月自炊をし続ける人、自転車で旅を続ける人などスタイルは様々で、話題に事欠かない主人公達がいます。ヒッピー、貧乏旅行などをテーマにしたものが多くありますが、バックパッカーのスタイルはあくまでも自由で、長期的、個性的なものです。レンタカーを使っても良いですし、お金を使って豪遊するも良し。1週間安い宿に泊まって1泊最高級のホテルに泊まるのも魅力的です。それぞれ興味のあることにお金を使うべきです。また1カ国といわず、乗り継ぎの航空券を使用して数カ国を巡るプランを考えても良いでしょう。このように、言い換えればバックパッカーは独立した旅行人であるということがいえるでしょう。自分に合った旅をすればいいのではないでしょうか?
バックパッカーは情報収集の達人だ! |
個人旅行や長期旅行の前では万全の準備をしたいものです。いきあたりばったりの旅もとっても魅力ですが、基本的な情報はぜひとも押さえておきたいものです。数カ国をまたがって旅をする場合には、言葉の壁などにより情報を現地調達することが難しいものです。英語圏ならともかく、カタコト英語が通じるだけましだったりもします。現地で他のバックパッカーなどと情報交換を積極的に行ったり、安いサービスを探し回ったり、また、知られていない穴場などへ行ってみたくなるのはバックパッカーならではでしょう。自分の持っている情報は他の人に教え、知らないことをどんどん吸収する、そんな情報交換の達人がバックパッカーです。
文化を肌で感じよう! |
長い滞在をするならば、訪れた地域の暮らしや文化に溶け込んでみましょう。短期滞在やパック旅行の場合には残念ですが、日常食生活、家庭料理を堪能したり、イベントに参加するなど地元の生活レベルに合せた生活をすることは、違った価値観を得ることができる最大の近道です。治安問題などその国がかかえている問題、宗教、人種、風俗、歴史などの文化がどんどん見えてきます。「なぜ異国を旅したいのか?」その答えはきっと見つかるはずです。また、現地の言葉はなるべく使い、現地の人とコミュニケーションをはかりましょう。
真剣なとき、気まぐれなとき。 |
「自分を見つめ直したり、我を忘れてしまったり。」「豪遊したり、節約したり。」「すぐにその地を離れたり、長く居着いてしまったり。」「多くの人と溶け込んだり、不意に1人になりたかったり。」「都会のパワーを感じたり、自然を求めたりたり。」........
当ホームページについて |
諸外国を旅して多くのことを吸収したあとは、日本のことをもっと紹介したくなりませんか?
日本では、豊かさには恵まれながらサービスを選択すという環境がまだまだ整ってはいません。変な中流意識に惑わされ、不必要なサービスを受けていること多くあります。サービスを自ら選択できるということは、下級から最上級までのサービスが全て出そろっている場合に可能になると考えます。このような環境整備を目標に運営をしていきます。
また、日本を愛する旅行者、経由地点としての日本を考え、魅力ある日本を紹介するためにこのページを作成しています。
ご意見・御感想はどしどしwebmaster@backpackers.co.jpまで。